真実の口
1st album

- 作品種別
- Album
- リリース
- 2006年9月4日
- 曲数
- 12
このアルバムについて
『真実の口』の中心には、「本当の気持ちを歌う」という、かなり素朴で大きな考えがある。普段なら言えないことも、歌になら書ける。けれど実際に並んでいるのは、一つの恋愛や一つの物語ではない。手紙、憧れ、嫉妬、友達の誕生日、就職活動、名前、明日また会えるというだけの喜び。誰かに何かを伝えようとするたび、別の形の「本当」が出てくる。
音の作り方も一つではない。一発録りで部屋の物音まで残った曲がある一方で、コーラスを重ねたり、借りた楽器を使ったり、手元にあるもので音を作った曲もある。きれいに統一されたサウンドというより、その曲でやりたいことを、その時できる方法で試している。そのばらつきも、このアルバムの音になっている。
一曲目は「おてがみ」。まず誰かへ言葉を送るところから始まる。そして最後に置かれた「真実の口」では、「歌うこと」そのものが問い直される。「おてがみ」にあった「勇気」やメロディーも、形を変えてもう一度現れる。最初に外へ向けて書いたものが、最後には「自分の歌を信じられるか」というところまで戻ってくる。
だから『真実の口』は、最初から一つの答えを知っているアルバムというより、いろいろな相手へ本当のことを言ってみながら、「本当って何だろう」と自分にも返ってくるアルバムなのだと思う。
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