【宅録DTM】声が出ないので歌詞を考えるよ【ホシクイ】
制作と配信の記録
歌おうとしたら、声が出ない。
冒頭で「receptor」を歌ってみるものの、高い音がなかなか出ない。それなら今日は歌詞を考えよう、ということで、この日の作業は「Starbow」へ移っていった。
「Starbow」は、仮タイトル「ホシクイ」。曲は僕が作り、歌詞は別の人に書いてもらったものだった。歌詞を読み、旋律へ当て、少し歌ってみる。うまく収まらなければ止まり、別の言葉も考えてみる。でも、しばらくすると元の歌詞へ戻ってくる。
曲も歌詞もすでにあるのに、まだ一曲になりきっていない。そんなところから始まった。
自分では書かなかった言葉
この日、何度も引っ掛かったのが「迎えに来てね」だった。
自分で書いていたら、たぶんこういう言葉にはならない。僕なら迎えに行く方へ書いてしまう。だから最初は、自分の節回しにも、Mutant Musicにも少し合わないように感じていた。
それでも、すぐには変えない。
歌ってみる。別の歌い手による音源も聴く。言葉の長さやリズムが、メロディーへどう入っているのかを確かめる。自分だったら選ばない言葉だからこそ、簡単に自分の言葉へ直してしまっていいのかも迷う。
この日は、元の歌詞を尊重したい気持ちと、自分の曲として歌える形にしたい気持ちの間を、何度も行ったり来たりしていた。
ポーラスターをどう置くか
「Starbow」には、ポーラスター、北極星が出てくる。
この日考えていたのは、その星を歌の中でどう使うかだった。遠く離れていても、故郷の方角にある星として置く。都会では見えにくくなっているけれど、なくなったわけではない。
そして、歌の後半でもう一度ポーラスターを出せないかと考えている。
一度目と二度目で、まったく別のものを出すのではなく、同じ星をもう一度置く。その時に、どういう言葉なら前と違って聞こえるのか。配信中は実際に歌いながら、その形を探していた。
まだ完成した歌詞として決めたわけではない。いくつか言葉を置いてみては戻り、元の歌詞を読み直す。その繰り返しだった。
初めて人と曲を作った時
歌詞を見直しているうちに、話は最初に人と曲を作った時のことへ移る。
初めて人と、僕は曲を作って歌詞を書いてもらうっていうのをやった時に、すごい快感だったのね。すごいものを生み出してるぞ、なんて言えばいいのかな。
自分が作ったメロディーへ、自分では出てこなかった言葉が入ってくる。そのこと自体がかなり新鮮だった。
一方で、その時は十分にやり取りを重ねられたわけではなかった。歌詞をもらって、曲へ合わせる。そのあと、言葉の長さやリズムについてもっと話せればよかったけれど、忙しくなって、やり取りは途中で止まってしまった。
だから今回、昔の歌詞をもう一度開いて、実際に歌いながら考え直している。
自分の言葉へ全部置き換えてしまうのも違う。でも、もらった歌詞をそのまま置くだけでも、自分の節回しにはうまく入らないところがある。
その辺が難しい。
「Mutant Musicっぽい」
最初は、自分では書かない言葉が多くて、Mutant Musicっぽくないとも感じていた。
ところが歌詞を読み直していくうちに、ある展開については逆に「Mutant Musicっぽい」と感じ始める。
ずっとそこで待っててくれてるみたいな、そういうスタンスなんだよな。だからそれがあるからこそ一歩踏み出せるみたいな。それってなんかMutant Musicっぽいでしょ、そういう歌詞の展開って。
「迎えに来てね」という言葉そのものがMutant Musicっぽい、と決めたわけではない。
待っていてくれる場所がある。そのことが、一歩踏み出すことにつながる。歌詞を読みながら、その展開を見つけた時に「Mutant Musicっぽい」と口にしている。
最初から「Mutant Musicとはこういうものだ」という定義があって、それに歌詞を合わせているわけではない。この日は歌詞を読み、歌って、引っ掛かっているうちに、そういう言葉が出てきた。
歌詞を直す、というより
この配信では、ほとんどずっとStarbowの歌詞を行ったり来たりしている。
言葉をメロディーへ乗せてみる。長ければどうするか考える。自分なら別の言葉を書く。でも、元の言葉にも良さがある。少し変えて歌ってみて、また戻る。
共同制作だったからこそ、自分一人の時のように好きなところを全部書き換えるわけにはいかない。その一方で、自分が歌う以上、旋律や節回しとの収まりも気になる。
この日は、その両方を残したまま作業していた。
声が出ないところから始まって、結局かなり長いこと歌詞を考えた。でも最後まで、これで完成、とはならなかった。
少し煮詰まったところで、この日はここまで。
Starbowの歌詞は、まだ途中である。